「屋根が古くなってきたけど、どの程度傷んでいるか自分では確認できない」というご相談は少なくありません。特にセメント瓦は、スレートや金属屋根とは劣化の仕方が異なるため、地上から見ただけでは状態を把握しにくい屋根材です。今回は仙台市泉区の前田様(仮名)邸で実施した現地調査の内容をもとに、セメント瓦の劣化サインと対処の考え方をまとめます。
ドローンで確認したセメント瓦の状態

前田様邸は築26年の木造住宅で、屋根材はセメント瓦です。ドローンで撮影した画像を確認すると、瓦面全体に黒ずんだ汚れが広がっており、コケや藻が表面に定着している様子が見てとれます。雨水が流れた跡とみられる白い筋状の汚れも複数箇所に出ており、瓦の表面塗装が劣化して水をはじきにくくなっているサインです。

セメント瓦は製造時に塗装が施されており、その塗膜が防水の役割を担っています。年数が経つと塗膜が薄れ、素地のセメントが雨水を吸いやすくなります。吸水が進むと瓦自体の強度が落ち、割れや欠けが起きやすくなるほか、冬季の凍害リスクも上がります。仙台市内では冬の気温が0度を下回る日があるため、吸水状態の瓦は凍結・膨張による破損が起こりやすい環境にあります。
外壁(窯業系サイディング)の状況


外壁は窯業系サイディングです。各面を確認したところ、外壁自体の目立った破損は写真上では確認できませんでした。ただし、サイディングも築26年となるとコーキング(目地の充填材)の劣化が進んでいることが多く、ひび割れや痩せが生じていると雨水が入り込む経路になります。サイディング面は近くで目視しないと判断が難しいため、現地では手の届く範囲での確認も合わせて行いました。

セメント瓦の劣化、どこで判断するか
セメント瓦の補修・葺き替えを検討するうえで目安になる状態を挙げます。
- 表面にコケ・藻が広範囲に定着している(塗膜の防水機能低下)
- 雨水の流れた跡が白い筋として残っている(吸水している証拠)
- 瓦を指で押さえると表面がポロポロと崩れる(素地の劣化)
- 屋根裏や天井に雨染みが出始めている
前田様邸では上記のうち、コケの付着と雨染みの跡が複数面で確認されました。塗装で対応できる段階か、葺き替えを視野に入れる段階かは、実際に瓦の状態を近くで確認しないと判断できません。ドローン調査はあくまでも全体像を把握するための手段で、詳細は足場を組んだうえでの目視確認が必要な場合があります。
次のステップについて
仙台市泉区でセメント瓦の状態が気になる方、あるいは外壁サイディングのコーキング劣化について確認したい方は、なごみルーフへご相談ください。ドローンによる無料の屋根点検を実施しており、撮影した画像をその場でお見せしながら状態をご説明します。「工事が必要かどうかまだわからない」という段階でも構いません。まずは現状を把握することから始めましょう。





