築63年セメント瓦の雨漏り調査|南三陸町の入母屋屋根

南三陸町の村上様(仮名)のお宅に現地調査でお伺いしました。築63年の木造住宅で、屋根材はセメント瓦(アスベスト含有)です。ドローンを使って上空から全体を確認し、気になる箇所は近接撮影で細部まで見ていきました。

現場で確認した症状

屋根ドローン画像
屋根ドローン画像

上空から見ると、屋根全体にコケや汚れが広く付着しており、瓦の色がまだらになっています。セメント瓦は表面の塗膜が劣化すると吸水しやすくなるため、コケが根を張りやすい状態です。

外壁(西面)
外壁(西面)

今回ご相談の雨漏り箇所は、入母屋造りの屋根です。入母屋は寄棟と切妻を組み合わせた形状で、棟(屋根の頂部や斜めの稜線部分)が複数方向に走るため、構造が複雑になります。

下り棟、隅棟
下り棟、隅棟

袖瓦と下り棟・隅棟が交わる箇所を近接で確認したところ、漆喰の剥がれと棟瓦のズレが目視でも分かる状態でした。棟部分は瓦同士をつなぎ止めるのに漆喰が重要な役割を果たしていますが、その漆喰が劣化して脱落すると、内部に雨水が直接入り込む経路ができます。棟瓦がズレている状態では、その隙間から雨が浸入している可能性が高いと判断しました。

大棟(平行棟)
大棟(平行棟)

大棟(平行棟)を見ると、全体的に歪みが顕著です。築63年という年数と、過去の地震による繰り返しの揺れが積み重なった結果と考えられます。このまま放置すると、大きな地震や強風で棟瓦が崩落するリスクがあります。

なぜこうなるのか

セメント瓦は製造時にアスベストを含むものが多く、村上様のお宅も該当します。材料自体の耐久性は比較的高いのですが、表面の塗膜は経年で劣化します。塗膜が切れると瓦が水を吸い、乾燥と吸水を繰り返すうちに瓦自体が少しずつ動きます。それに加えて棟部分の漆喰も年月とともに硬化・収縮してひびが入り、剥落します。入母屋のように棟が複数方向に走る屋根は、雨水が集まりやすい谷や交点が多く、一か所の劣化が雨漏りに直結しやすい構造です。

放置するとどうなるか

棟の漆喰剥がれや瓦のズレをそのままにしておくと、雨水の浸入が続いて野地板(屋根の下地合板)が腐食します。野地板が傷むと屋根全体の構造的な強度が落ち、最終的には全面葺き替えが必要になる場合があります。また、大棟の歪みは地震や台風時に棟瓦の崩落につながるため、周囲への危険もあります。アスベスト含有のセメント瓦を扱う場合は、工事の際に法令に基づいた適切な処理が必要になります。この点も含めて早めに対応を検討することをお勧めします。

対処法について

外壁(南面)
外壁(南面)

棟部分の漆喰補修や棟瓦の積み直しで対応できる範囲もありますが、今回は瓦全体のコケ付着・塗膜劣化の進行具合と大棟の歪みの程度から、部分補修だけで長期的に維持できるか慎重に判断する必要があります。アスベスト含有のセメント瓦は、撤去時に飛散防止措置を取りながら撤去する必要があるため、施工業者がアスベスト対応の経験を持っているかどうかを確認してから依頼することが大切です。

ご相談はなごみルーフへ

南三陸町を含む宮城県内で、築年数の経ったセメント瓦屋根の雨漏りや棟の劣化でお困りの方は、なごみルーフにご相談ください。現地調査は無料で行っており、ドローン撮影による屋根全体の状態確認もそのまま記録としてお渡しします。アスベスト含有屋根材の取り扱いについても対応しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。