「築30年以上経っているけど、屋根や外壁がどんな状態なのか分からない」という方は多いと思います。陶器瓦は耐久性が高い屋根材ですが、30年を超えると瓦そのもの以外の部位――漆喰や棟まわり、外壁との取り合い部分――に問題が出てくることがあります。今回は、仙台市内の村上様邸(仮名・築38年・木造・陶器瓦)で実施した現地調査の内容をご紹介します。
外壁四面の状態確認
現地調査では、屋根だけでなく外壁も四面すべてを記録します。面によって日当たりや雨の当たり方が異なるため、劣化の進み方にも差が出ます。




南面は日射による塗膜の劣化が進みやすく、北面は苔や藻が発生しやすい傾向があります。東・西面は朝夕の雨が直接当たるため、サッシまわりやコーキング部分の状態を重点的に確認します。村上様邸では、外壁全面にわたって塗膜の劣化が見られ、特に北面で汚れの堆積が目立ちました。外壁塗装の目安は一般的に10〜15年とされますが、築38年ということを考えると、すでに複数回の塗り替え時期を過ぎている状態です。
ドローンによる屋根の状態確認
屋根は地上から目視できる部分が限られるため、今回はドローンを使って撮影しました。

陶器瓦自体はひび割れや欠けが少なく、素材としての寿命はまだあると判断しました。ただし、棟部分の漆喰の状態や、瓦のズレ・浮きは屋根全体を俯瞰することで初めて分かります。ドローン画像でも棟まわりの経年劣化が確認できました。
気になる箇所のアップ確認
ドローン全体画像で気になった箇所は、さらに接近して撮影します。



今回の調査では、棟瓦を固定する漆喰の剥がれや、一部の瓦のズレが確認されました。漆喰が崩れると棟部分から雨水が入りやすくなるため、放置期間が長くなるほど下地への影響が広がります。瓦のズレについては、台風や積雪の荷重が繰り返しかかることで徐々に起きるもので、築38年であれば発生していてもおかしくない状態です。
なごみルーフからのアドバイス
陶器瓦は耐久性が高い屋根材ですが、「瓦が割れていないから大丈夫」とは言い切れません。棟の漆喰、瓦のズレ、谷部の金属板など、瓦以外の部位のほうが先に寿命を迎えることが多いです。築38年の建物であれば、これらの部位を一度専門家に確認してもらうことをお勧めします。また、外壁についても塗膜の防水機能が失われている状態が続くと、外壁材そのものへのダメージにつながります。屋根と外壁をまとめて点検することで、工事の優先順位と費用の見通しを立てやすくなります。
同じお悩みの方は
なごみルーフでは、仙台市およびその周辺エリアで屋根・外壁の無料現地調査を実施しています。ドローン撮影による屋根確認も調査費用に含まれます。「築年数が経っているが、どこから手をつければいいか分からない」という方も、まず現状を把握することから始めてみてください。お問い合わせフォームまたはお電話でご連絡ください。





