築22年スレート屋根、太陽光パネル周辺の欠け・反りを見逃すな

「太陽光パネルを載せているけれど、その周りの屋根はちゃんと大丈夫?」——こういったご不安を持ちながらも、屋根に上がって確認できるわけでもないし、そのままになっているというお宅は少なくありません。今回は仙台市泉区の青木様(仮名)の木造2階建て、築22年のお宅を現地調査した際の記録をもとに、スレート屋根の劣化サインについてご説明します。

現地で確認した屋根の状態

屋根ドローン画像
屋根ドローン画像

まずドローンで屋根全体を確認しました。寄棟形状のスレート屋根に太陽光パネルが設置されており、パネル周辺と下方のスレートにいくつかの問題が見つかりました。

屋根南側
屋根南側

南面のパネル付近では、スレートの端部が欠けているものが複数枚ありました。スレートは経年で吸水と乾燥を繰り返すうちに脆くなり、端から崩れてくることがあります。パネル架台の金具まわりは特に応力がかかりやすく、欠けが出やすい箇所です。

一枚破損
一枚破損

さらに南面パネル下付近では、スレートが1枚まるごと割れて無くなっている箇所を確認しました。割れた破片が屋根上に残っていないことから、強風で飛散した可能性が高いと判断しています。スレートが1枚ない状態では、その部分の防水紙に直接雨が当たり続けるため、防水紙の傷みが進むと雨漏りに至ります。また、同程度に劣化したスレートは他にも存在しており、次の強風でさらに飛散する危険性があります。

屋根西側
屋根西側

西面は割れや欠けこそ少ないものの、スレートが全体的に反り上がっている状態でした。反りが進むとスレート同士の重なり部分に隙間ができ、雨水が入りやすくなります。「割れていないから大丈夫」とはいえない状態です。

スレートの劣化、築年数別に何を見るか

スレートは築15年前後から塗膜の防水性が落ち始め、20年を過ぎると素材自体が脆くなってくるものが増えます。地上から見て確認できる劣化サインとしては、屋根面に白い筋状の汚れ(チョーキング)が出ている、棟板金が浮いている、雨樋にスレートの破片が落ちている、といった点があります。ただ、今回のような端部の欠けや反り、1枚欠損といった状態は、地上からの目視ではほぼ気づけません。築20年前後のスレート屋根であれば、ドローンや実際に屋根に上っての点検を一度受けておく価値があります。

太陽光パネルがある屋根の注意点

太陽光パネルが載っている屋根は、パネル下のスレートが日常的に確認できません。架台の取り付け部分は固定金具でスレートに荷重がかかるため、その周辺から劣化が進みやすい傾向があります。また、パネルがある面は屋根塗装の際に足場や作業のルートが限られるため、業者によっては点検が不十分になることもあります。パネル設置から10年以上経っているお宅は、屋根材の状態を改めて確認することをお勧めします。

早めに対処すべき理由

スレートが1枚でも欠損すると、その箇所の防水紙は雨ざらしの状態になります。防水紙が傷めば、次は野地板(下地の木材)への浸水につながります。木材が腐食すると、補修の範囲と費用は大きく広がります。今回のような「1枚飛散、他にも反りあり」という状態であれば、次の台風シーズンや大雪の前に対処しておくのが現実的です。

外壁(東面)
外壁(東面)

なごみルーフでは仙台市泉区をはじめ宮城県内全域で無料の現地調査を承っています。「築20年を超えたがまだ雨漏りはしていない」というお宅でも、スレートの状態によっては早めの対応が必要な場合があります。調査はドローンと目視の両方で行い、写真付きの報告書をお渡しします。気になる点がありましたら、お問い合わせフォームまたはお電話でご連絡ください。