モニエル瓦は1970〜80年代に多く使われた屋根材で、築40年を超えると表面の塗膜が剥がれ、瓦本体の吸水が進みやすくなります。今回は仙台市内の井上様(仮名)宅、築44年のモニエル瓦屋根を調査しました。外壁はサイディングで、屋根・外壁ともに気になる箇所があるとのことで調査を依頼いただきました。
外壁4面の状況




東・南・西・北の4面を順に確認しました。サイディング表面の塗膜はチョーキング(手で触ると白い粉がつく状態)が見られ、日当たりの少ない北面では苔の付着も確認できました。目地シーリングは数か所で亀裂が入っており、このまま放置すると雨水が浸入しやすい状態です。外壁自体の反りや割れは今のところ目立ちませんが、塗装による防水機能の回復が必要な段階です。
屋根全体の状況(ドローン撮影)

ドローンで上空から撮影したところ、棟周辺の漆喰の劣化と、数枚の瓦のズレが確認できました。モニエル瓦は乾式工法で固定されていますが、経年で留め具が緩むとズレが生じます。仙台は冬季に積雪や凍結が繰り返されるため、瓦の動きが進みやすい環境です。
瓦のズレと局所的なリスク

近接で撮影した画像では、瓦が数センチ単位でずれているのが分かります。ズレた瓦の下は防水シート(ルーフィング)が雨水を受け止めている状態ですが、築44年ではルーフィング自体の寿命も気になります。ルーフィングが傷んでいれば、瓦のズレから雨水が直接野地板に達する可能性があります。
ドーマーと雨押えの劣化


ドーマー(屋根に設けられた出窓状の突出部)の周囲は、屋根面と壁面が交わる取り合い部分に雨水が集まりやすい箇所です。今回の調査では、雨押え板金に錆と腐食が見られました。雨押えは屋根と外壁の境界に設置される板金で、ここが腐食すると内部への雨水浸入につながります。ドーマー周辺は目視では確認しにくい場所なので、今回のドローン調査で早期に発見できたことは補修判断に役立ちます。
なごみルーフからのアドバイス
モニエル瓦は製造が終了しており、同じ瓦の入手が難しいケースがあります。瓦のズレが数枚程度であれば部分的な補修で対応できますが、ルーフィングの状態によっては葺き替えやカバー工法も選択肢に入ります。雨押えの腐食は早めに板金交換を行うことで、ドーマー周辺からの雨漏りを防げます。外壁の塗装と合わせて工事を計画すると、足場を1回で共用できるため費用を抑えられます。今回の調査結果をもとに、優先順位をつけた補修計画をご提案する予定です。
同じお悩みの方は
築40年前後のモニエル瓦屋根にお住まいで、瓦のズレや雨漏りが気になる方は、なごみルーフの無料現地調査をご利用ください。ドローンを使った屋根点検も行っており、普段は目に入らない箇所の状態を画像でご確認いただけます。調査後は写真付きの報告書をお渡しし、工事を急かすことなく状況をご説明します。お問い合わせはお電話またはWebフォームから受け付けています。





