「築40年以上の瓦屋根、まだ使えますか?」というご相談はよくいただきます。陶器瓦は耐久性が高い屋根材ですが、「瓦そのものは無事でも、周辺が傷んでいる」というケースが少なくありません。今回は仙台市泉区の清水様(仮名)のお宅で行った現地調査の内容をもとに、陶器瓦の劣化を見分けるポイントと対処の考え方をお伝えします。
ドローンで屋根全体を確認

現地で拝見したところ、築46年の木造住宅に陶器瓦が葺かれていました。ドローンで上空から撮影すると、屋根面全体に濃淡のある変色が広がっているのが分かります。瓦表面に付着した汚れや苔によるもので、面積が広い分、地上からでは全体像をつかみにくい状態でした。
棟瓦・谷部まわりの状態


棟部分を近くで見ると、棟瓦を固定している漆喰(しっくい)が経年で痩せており、一部では棟瓦が動いている様子も確認できました。棟瓦が動き始めると、隙間から雨水が入りやすくなります。瓦本体は割れていなくても、こうした「固定材の劣化」が雨漏りの入口になることがあります。

谷部(屋根面が交わる箇所)も確認しました。谷部は屋根の中でも雨水が集中しやすい場所で、46年という年数を考えると、防水層の劣化が進んでいる可能性があります。この箇所は見た目だけでは判断しにくいため、丁寧に確認が必要です。
外壁と雨樋の状況


外壁は金属サイディングが使われていました。北面は日当たりが弱いため、金属サイディング表面の汚れが目立ちます。雨樋は金属製で、固定金具の一部に錆が出ていました。雨樋が正常に機能しなくなると、軒天や外壁への水の回り込みにつながるため、屋根と合わせて状態を見ておく必要があります。
陶器瓦屋根で確認すべき3つのポイント

今回の調査を通じて、陶器瓦屋根のチェックで特に見ておきたい箇所をまとめると、以下の3点になります。
棟瓦の漆喰
漆喰が痩せたりひび割れると、棟瓦の固定力が低下します。築20〜30年を超えたあたりから定期的に確認しておくのが無難です。
谷部・隅棟まわり
雨水が集まる場所は劣化が早く進みます。ここに問題があると、雨漏りに直結しやすいです。
瓦の浮き・ずれ
強風や地震の後は、瓦がずれていないか確認が必要です。ずれた状態が続くと下地への浸水リスクが高まります。
調査後の対処の考え方
陶器瓦は瓦本体が割れていなければ、部分的な補修や棟の積み直しで対応できるケースがあります。ただし今回のように築46年となると、下地材(野地板・防水紙)の状態も気になるところです。屋根の上からでは下地まで確認できないため、雨漏りの兆候がある場合は早めに室内側も含めて調べることをお勧めします。
なごみルーフでは、仙台市泉区をはじめ宮城県内の陶器瓦屋根の調査・補修に対応しています。「瓦が動いているかもしれない」「棟まわりが気になる」という場合は、お気軽にご相談ください。ドローンを使った無料の現地調査を行っており、写真付きの報告書をご提出します。





