築45年の陶器瓦とモルタル外壁、今の状態をどう判断するか【仙台市青葉区】

仙台市青葉区の田中様(仮名)のお宅へ現地調査に伺いました。築45年の木造2階建てで、屋根は陶器瓦、外壁はモルタル仕上げです。お客様からの具体的なお悩みはお聞きしていなかったのですが、建物の状態を一通り確認させていただきました。

現地で確認した外壁の状態

外壁(西面)
外壁(西面)
外壁(南面)
外壁(南面)

西面・南面ともに、モルタル外壁の表面は全体的にくすみが出ており、雨だれの痕も複数見られました。モルタルは左官仕上げの塗り壁で、経年とともに表面塗膜が劣化し、ひび(クラック)が入りやすくなります。西面の写真では、竪樋(たてとい)に沿って縦方向のクラックが走っているのが確認できます。

外壁(東面)
外壁(東面)
外壁(北面)
外壁(北面)

東面・北面では、2階部分のバルコニー周りの幕板や外壁の色あせが目立ちます。北面は日当たりが少ない分、コケや汚れが定着しやすい面です。全体的に、前回の塗装からかなりの年数が経過しているとみられます。

なぜモルタル外壁はクラックが入りやすいのか

モルタルはセメント・砂・水を混ぜた材料を現場で塗り上げるため、乾燥収縮による微細なひびは施工直後から生じやすい素材です。そこへ仙台の寒暖差や凍結融解が繰り返されると、クラックが年々広がっていきます。表面の塗膜が生きているうちは水の侵入をある程度防ぎますが、塗膜が切れた状態でクラックが深くなると、内部の下地まで水が届くようになります。

放置した場合のリスク

モルタル外壁のクラックから水が入り続けると、内部の木下地が腐食します。木造住宅の場合、外壁の内側は断熱材や構造材が並んでいるため、外から見えない部分で傷みが進む点が厄介です。また、仙台市青葉区のように冬季に氷点下になる地域では、クラックに入り込んだ水が凍って膨張し、ひびをさらに押し広げる「凍害」が起こることもあります。築45年という年数を考えると、外壁の状態を今の時点で把握しておくことが、修繕費用を抑えるうえでも現実的な判断です。

気になる箇所
気になる箇所

室内も確認させていただきました。天井や壁に雨漏りの跡はなく、現時点では室内への浸水は起きていないようでした。ただ、外壁のクラックや塗膜の劣化が進んでいる状態であることは変わらないため、次の冬を迎える前に対処の計画を立てておくと安心です。

陶器瓦屋根の状態について

屋根の陶器瓦は、今回の写真で確認できる範囲では瓦自体の割れや大きなずれは見当たりませんでした。陶器瓦は耐久性が高い屋根材ですが、棟部分の漆喰や、瓦を固定している土台の経年劣化は45年という年数を考えると確認が必要です。屋根上の詳細については、足場を組んでの点検で改めて状況をお伝えすることをお勧めします。

まずは状態の把握から

なごみルーフでは、仙台市青葉区を含む仙台市全域で屋根・外壁の無料現地調査を行っています。「何年も点検していない」「外壁にひびが増えてきた気がする」といった場合は、お気軽にご相談ください。調査結果は写真付きの報告書としてお渡しし、工事を急かすような対応はしていません。現状を正確に知ることが、適切な判断につながります。