スレート屋根の張り替え方法

屋根 張り替え スレート

1. はじめに

スレート屋根の張り替えを考えている方にとって、アスベストの有無や施工方法の選択は非常に重要なポイントです。特に、近年ではアスベストを含まないスレート材が主流となっており、軽量な屋根材や施工の簡便さが求められる傾向があります。そこでおすすめしたいのが、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる「カバー工法」と、シーガードと呼ばれるシール工法です。

これらの方法は、コストを抑えつつも耐久性を維持できる点が魅力で、特に軽量な屋根材を使用することで、建物にかかる負担を減らしながらリフォームを行うことができます。それぞれの工法について詳しく見ていきましょう。

2. スレート屋根の特徴

2-1. アスベストが含まれているスレートのリスク

古いスレート屋根には、アスベストが含まれているものがあります。アスベストは吸引すると健康被害を引き起こす危険性があるため、撤去や処分に関して厳しい規制があります。もし、あなたの屋根がアスベストを含んでいる場合、専門業者による適切な処理が必須となります。

2-2. アスベストなしのスレートの安全性

現在のスレート屋根材は、アスベストを含まない製品が一般的です。これらの素材は安全性が高く、耐久性やコストパフォーマンスにも優れています。アスベストの心配がないため、リフォームの際も特別な処理が不要で、工期が短く済むのが特徴です。

2-3. スレート屋根の耐久性と劣化症状

スレート屋根は、比較的軽量で耐久性に優れていますが、年数が経つとひび割れや色褪せが発生します。特に苔や藻の発生も目立つため、定期的なメンテナンスが必要です。劣化が進むと雨漏りのリスクも高まるため、適切なタイミングでのリフォームが重要です。

3. カバー工法とは

3-1. カバー工法のメリットとデメリット

カバー工法は、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる方法です。撤去費用がかからないため、コストを抑えられるのが大きなメリットです。また、工期も短く、雨漏りリスクを軽減できます。一方で、屋根全体の重量が増すため、構造的に問題がないか事前の確認が必要です。

3-2. 重さが気にならない場合の理由

カバー工法は既存の屋根に新しい屋根材を重ねるため、通常の張り替えよりも重量が増すことがデメリットとして挙げられます。しかし、スレート屋根自体が比較的軽量であることや、建物の構造がしっかりしている場合には、重さが大きな問題にならないことが多いです。特に築年数の浅い建物や、木造でも構造計算がしっかりされている住宅ならカバー工法は十分に適用可能です。

3-3. カバー工法に適した屋根材

カバー工法で使用される主な屋根材には、ガルバリウム鋼板や軽量の金属屋根材があります。これらの素材は非常に薄く、かつ耐久性が高いため、スレート屋根の上に重ねるのに適しています。また、断熱性や防音性の向上も期待できるため、快適な室内環境の維持にも役立ちます。

4. シーガード(C/guard)について

4-1. シーガード工法の特徴

シーガード(C/guard)工法は、平板スレートにカバーするために開発された業界初の専用工法です。この工法は、既存の屋根材に対してシール材を用いて新しい屋根材を貼り付ける「シール工法」と呼ばれています。軽量でありながら高い耐久性を持ち、木造住宅だけでなく、RC構造(鉄筋コンクリート造)など、コンクリート下地に張られた屋根の改修にも対応できるため、多用途に利用できるのが特徴です。

4-2. 施工方法とパフォーマンス

シーガード工法は、既存の屋根に直接シール材で新しい屋根材を貼り付けるシンプルな方法です。このシール工法により、既存の屋根を剥がさずに施工できるため、撤去費用を抑え、工期も短縮されます。また、コンクリート下地にも高いパフォーマンスを発揮し、耐久性を向上させながらコストダウンが実現できます。特に、従来のカバー工法よりも軽量で、構造への負担が少ないため、様々な建物に適しています。

4-3. メンテナンスと特設サイトでの詳細情報

シーガード工法は、耐久性に優れているため、メンテナンスの頻度が少なく、長期的なコストパフォーマンスにも優れています。詳しい施工方法やメンテナンスのポイントについては、専用の特設サイトで確認できるので、リフォームを検討している方はぜひご覧ください。

5. 張り替えか、カバー工法かの選択

5-1. 張り替えの必要がある場合

屋根全体がひどく劣化している場合や、内部構造にダメージがある場合は、カバー工法ではなく屋根の全面張り替えが必要です。特にアスベストを含む古いスレート屋根の場合は、適切な処理が義務付けられているため、専門業者による安全な撤去と処分が求められます。張り替えによって屋根全体を新しくすることで、建物全体の耐久性を高めることができます。

5-2. カバー工法が向いているケース

カバー工法は、屋根の下地がしっかりしている場合に有効です。スレート屋根がアスベストを含まない場合や、屋根材が軽度の劣化に留まっている場合には、既存の屋根を残しつつ新しい屋根材を重ねるカバー工法が最適です。特に、工期の短縮やコストダウンを重視したい方におすすめの方法です。

5-3. 各工法のコスト比較

カバー工法は、既存の屋根を撤去しないため、張り替え工法に比べて大幅にコストを抑えることが可能です。シーガード工法もカバー工法の一種ですが、特に平板スレートに特化した専用工法で、さらにコストパフォーマンスに優れています。張り替えの場合は、撤去費用や廃材処理費用が加わるため、総額が高くなる傾向がありますが、根本的な解決には最適です。

6. リフォームのプロとしてのアドバイス

6-1. 自宅の屋根リフォームの考え方

私の自宅であれば、屋根の劣化具合をしっかり確認したうえで、まずはカバー工法を検討します。特にスレート屋根は、軽量であり、建物に大きな負担をかけないため、カバー工法が非常に有効です。ただし、屋根の下地に問題がある場合は、迷わず張り替えを選択します。

6-2. カバー工法を選ぶ際のポイント

カバー工法を選ぶ際は、屋根材の選定が重要です。特にガルバリウム鋼板やシーガードのような軽量で耐久性の高い素材を選ぶことで、長期的なメンテナンスコストを抑えることができます。また、構造に余裕がある場合には、既存の屋根の上に追加する方法が最も手軽で効果的です。

6-3. シーガードを検討する場合の注意

シーガードは平板スレートに最適化された工法ですが、すべての屋根に適しているわけではありません。特に、下地が劣化している場合や、構造的に問題がある場合には、根本的な解決にはならないことがあります。そのため、シーガード工法を採用する前には、屋根の状態を専門家にしっかり確認してもらうことが重要です。

7. まとめ

スレート屋根のリフォームを検討する際には、カバー工法やシーガード工法など、コストや工期を考慮した選択肢があります。特に、アスベストを含まないスレート屋根であれば、これらの方法で迅速かつ安全にリフォームを行うことが可能です。ただし、屋根の状態や建物の構造によっては、張り替えが必要な場合もあるため、しっかりとした診断と施工を行うことが大切です。


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本間 恒芳

1級建築士として40年以上の経験を持つ本間恒芳氏は、多くの住宅リフォームや屋根工事プロジェクトに携わっており、特に屋根材の選定や施工技術に関する専門知識が豊富です。


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