今回の事例(ご相談内容)
丸森町にお住まいのお客様から
「屋根のてっぺんにある瓦が落ちてきた」とご相談をいただきました。
確認すると、落下していたのは“冠瓦(かんむりがわら)”。
屋根の頂上部分、いわゆる棟(むね)に取り付けられている重要な部材です。

突然の落下ということで、
・屋根全体を葺き替えないといけないのではないか
・もう瓦屋根は寿命なのではないか
と、不安を感じておられました。
瓦屋根=古い=全部交換、というイメージをお持ちの方は少なくありません。
しかし、現場を確認すると状況は少し違っていました。
プロの視点(現場診断の結果)
屋根に上がって確認すると、問題があったのは棟部分のみ。
経年劣化により、棟内部の葺き土や固定の緩みが進み、
固定力が弱くなったことで冠瓦が落下していました。
一方で、
・平部(屋根の広い面)の瓦は大きな割れなし
・瓦自体の耐久性はまだ十分
・下地の著しい腐食も見られない
という状態でした。
ここが瓦屋根の大きな特徴です。
瓦そのものは非常に耐久性が高く、
問題が起きやすいのは「棟」や「一部のズレ」など、局所的な箇所です。
つまり、
屋根全体がダメになっているわけではないケースが多いのです。
最適な解決策(プロのアドバイス)
今回ご提案したのは、棟部分のみのメンテナンスです。
棟を一度解体し、
・内部の劣化した葺き土の撤去
・下地の補強
・冠瓦の再固定
を行う方法です。
「瓦屋根は葺き替えしないと直らない」と思われがちですが、
実際はそうではありません。
平部はそのまま活かし、
傷んだ部分だけを直せるのが瓦屋根の強みです。
さらにお伝えしたのは、
もし将来、雨漏りが発生した場合でも
瓦屋根は“その部分だけ”をめくって補修できるという点。
スレート屋根や金属屋根と違い、
瓦は一枚単位で差し替えや部分修理が可能です。
つまり、
全面工事をしなくても、必要な箇所だけ直せる。
これが瓦屋根の大きなメリットなのです。
同じ悩みを持つ方へ(まとめ)
丸森町でも、
・冠瓦が落ちた
・棟が崩れてきた
・瓦がズレている
というご相談は少なくありません。
ですが、
それだけで「葺き替え確定」ではありません。
瓦屋根は、
部分補修ができる数少ない屋根材です。
もちろん、下地(ルーフィング:防水シート)まで劣化していれば
全体改修が必要な場合もあります。
しかし、
・棟だけ
・一部の瓦だけ
・雨漏り箇所だけ
で済むケースも多いのが現実です。
大切なのは、
「本当に全部直す必要があるのか」を正しく診断すること。
丸森町で瓦屋根のトラブルにお困りの方は、
まずは状態を見極めることから始めてみてください。
瓦屋根は、まだまだ活かせます。
無駄な葺き替えをする前に、
“直せる屋根かどうか”を一度確認してみませんか。





