縁切りとは?スレート屋根で重要な施工の理由と手順

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縁切りとは?スレート屋根で重要な施工の理由と手順

縁切りとは?スレート屋根で重要な施工の理由と手順

画像: 縁切り作業の例

縁切りとは、スレート屋根のリフォームや塗装の際に行われる重要な施工です。塗装後に、塗料でふさがれたスレートの隙間を確保するための作業で、これを適切に行うことで雨漏りを防ぎ、屋根の耐久性を向上させます。この記事では、縁切りの重要性とその施工手順について解説します。

縁切りが重要な理由

1. 水の排出を確保

スレート屋根では、隙間に水が溜まることがあります。塗装後、塗料で隙間がふさがれると、屋根の内部に水が溜まりやすくなり、最終的に雨漏りの原因となります。縁切りはこの隙間を再び確保し、雨水が適切に排出されるようにします。

2. 屋根材の長寿命化

縁切りを行わない場合、水が屋根材に浸透し、屋根の劣化が早まる可能性があります。適切な縁切り作業を行うことで、スレート屋根の寿命を延ばし、メンテナンスの頻度を減らすことができます。

縁切りの施工手順

1. 塗装後の隙間確保

スレート屋根を塗装した後、隙間が塗料でふさがれた部分をカッターや専用の工具で切り開きます。この作業により、隙間が確保され、水が自然に排出される状態を保ちます。

2. タスペーサーの使用

最近では、タスペーサーという専用の部品を使用して縁切りを行うことが一般的です。タスペーサーをスレートの間に挿入することで、簡単かつ効果的に隙間を作り出し、通気性も向上させます。

この記事の執筆者

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本間 恒芳

1級建築士として40年以上の経験を持つ。本間恒芳氏は、多くの住宅リフォームや屋根工事プロジェクトに携わっており、特に屋根材の選定や施工技術に関する専門知識が豊富です。