1. はじめに
トタン屋根はコストパフォーマンスに優れているため、長年にわたり住宅や倉庫などで広く使用されています。しかし、トタン屋根も経年劣化や施工不良によって雨漏りが発生するリスクがあります。特に、釘の緩みや接合部の劣化といった細かな問題が、見逃されることが多く、これが雨漏りの大きな原因となります。本記事では、トタン屋根の雨漏りの主な原因を掘り下げ、予防や対策方法について具体的に解説していきます。トタン屋根の雨漏りにお困りの方は、ぜひ最後までお読みください。2. トタン屋根の雨漏りの主な原因
トタン屋根で雨漏りが発生する理由はさまざまですが、主に以下の三つが原因として挙げられます。
2-1. トタンの劣化による雨漏り
トタンは金属製であるため、経年とともにサビや腐食が進行しやすくなります。特に、表面の塗装が剥がれると、水が染み込みやすくなり、最終的には屋内に雨水が侵入するリスクが高まります。定期的な塗装や防錆処理を怠ると、雨漏りが発生しやすくなります。
2-2. 接合部の不具合が引き起こす雨漏り
トタン屋根は複数の板を接合して形成されていますが、この接合部に隙間が生じると、そこから雨水が浸入します。特にシーリング材が劣化すると、防水性能が低下し、雨漏りの原因になります。屋根の勾配が緩い場合、接合部に水が溜まりやすくなり、雨漏りを引き起こしやすくなります。
2-3. 釘やネジの劣化・緩みによる雨漏り
トタン屋根を固定するために使用される釘やネジは、時間とともに緩んだり、錆びたりします。このような劣化によって、固定力が弱まり、そこから雨水が浸入してしまいます。また、強風や地震の影響で釘が緩むことも多く、それが雨漏りのきっかけとなることがあります。
3. トタン屋根の雨漏りを防ぐためのメンテナンス方法
トタン屋根の雨漏りを防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。以下のような対策を講じることで、雨漏りのリスクを大幅に減らすことができます。
3-1. 定期的な塗装と防水処理
トタン屋根の表面は塗装によって保護されていますが、時間が経つと塗装が剥がれ、錆びや腐食が進行します。これを防ぐためには、定期的に再塗装を行い、防水性能を保つことが大切です。特に、耐久性の高い防水塗料を使用することで、長期にわたって雨漏りを防ぐことができます。
3-2. 釘・ネジのチェックと交換
屋根を固定する釘やネジは、雨風や経年劣化によって緩んだり、錆びたりします。定期的に釘やネジの状態を確認し、必要に応じて交換することが重要です。緩んだまま放置すると、隙間から雨水が侵入し、雨漏りの原因となります。
3-3. 接合部のシーリング補修
接合部や継ぎ目のシーリング材が劣化すると、そこから雨水が入り込みます。シーリング材は長時間の紫外線や雨風にさらされると劣化が進みますので、定期的にチェックし、劣化が見られた場合は速やかに補修を行いましょう。
4. 雨漏りが発生した際の応急処置
万が一トタン屋根で雨漏りが発生した場合、修理を依頼するまでの間に応急処置を行うことで、被害を最小限に抑えることができます。以下の方法で、応急処置を行いましょう。
4-1. シートやタープを使った応急処置
雨漏りが発生した場合、まずは屋根の外側にシートやタープをかぶせて、雨水の侵入を一時的に防ぐことができます。シートはしっかりと固定し、風で飛ばされないように注意が必要です。この方法は一時的な対策にすぎませんが、大雨時などに効果的です。
4-2. 応急的なシーリング処置
接合部や釘周りからの雨漏りが確認できる場合、雨が止んだタイミングで応急的にシーリング材を使って隙間を埋める方法があります。シーリング材はホームセンターなどで入手でき、簡単に使用できますが、根本的な修理ではないため、あくまで一時しのぎとして行いましょう。
4-3. 業者に依頼するタイミング
応急処置は一時的な解決策であるため、雨漏りが確認されたら早めに専門の業者に修理を依頼することが必要です。雨漏りの放置は建物の内部までダメージを広げ、修理費用が高額になる可能性があるため、早めの対応が重要です。
5. トタン屋根の修理方法
トタン屋根の雨漏りを根本的に解決するためには、状態に応じた修理が必要です。部分的な修理から全面張替えまで、さまざまな方法がありますが、状況に応じて適切な修理を選ぶことが重要です。
5-1. 部分的な修理方法
雨漏りの原因が特定の箇所に限られている場合は、その部分だけを修理することで解決できることがあります。例えば、錆びついたトタン板の交換や、劣化したシーリング材の再施工などが挙げられます。部分的な修理はコストを抑えられる一方で、他の部分が後から問題になることもあるため、全体の状態を考慮することが大切です。
5-2. 全面張替えのタイミング
トタン屋根全体に劣化が広がっている場合、部分的な修理では十分な耐久性が期待できません。このような場合、トタン屋根全体を張り替えることが最適な解決策となります。特に長期間メンテナンスを行っていない屋根や、広範囲にわたるサビや腐食が進行している場合には、全面張替えが推奨されます。
5-3. コストと工期の目安
部分的な修理は一般的に数万円から10万円程度のコストで済むことが多いですが、全面張替えとなると、屋根の面積や使用する材料によって大きく異なります。一般的には、50万円から100万円程度の費用がかかり、工期は数日から1週間程度が目安となります。費用対効果を考慮しつつ、最適な修理方法を選びましょう。
6. リフォームのプロとして私が推奨する対策
トタン屋根の雨漏り対策は、定期的なメンテナンスと早期の修理が鍵となります。ここでは、リフォームのプロとして、雨漏りを防ぐためにおすすめの対策をいくつか紹介します。
6-1. 定期点検の重要性
トタン屋根の雨漏りは、日頃からの定期点検で早期に発見できます。特に、釘の緩みや接合部の劣化などは、見過ごしやすい小さなトラブルが積み重なることで大きな雨漏りに発展することが多いです。年に一度、専門業者に屋根の点検を依頼することで、問題を未然に防ぐことができます。
6-2. 高耐久塗料の選定
トタン屋根の防水性を高めるためには、耐久性の高い塗料を選ぶことがポイントです。一般的な塗料では数年で劣化が始まりますが、耐久年数の長い高機能塗料を使用することで、雨漏りを防ぐ期間を大幅に延ばすことが可能です。また、耐候性や防錆効果が高い塗料を選ぶことで、トタンの寿命をさらに延ばすことができます。
6-3. プロに依頼する際のポイント
雨漏り対策やトタン屋根の修理を業者に依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。業者選びの際には、過去の実績や口コミを確認し、見積もりを複数の業者から取ることをおすすめします。また、作業内容やアフターケアについても事前に確認することで、安心して修理を任せることができます。
7. まとめ
トタン屋根の雨漏りは、劣化や緩んだ釘・ネジ、接合部の不具合などが原因で発生することが多いですが、定期的なメンテナンスと早期の対処で防ぐことが可能です。雨漏りが発生した場合には、まずは応急処置を行い、その後、信頼できる業者に修理を依頼することが大切です。長期的に屋根を守るためには、高耐久塗料の使用や定期的な点検が効果的です。トタン屋根の健康を保ち、安心して暮らせる住まいを維持しましょう。
この記事の執筆者

本間 恒芳
1級建築士として40年以上の経験を持つ本間恒芳氏は、多くの住宅リフォームや屋根工事プロジェクトに携わっており、特に屋根材の選定や施工技術に関する専門知識が豊富です。
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